ストーン氏「歴史の真実」知って
長崎市を訪れている米映画監督オリバー・ストーン氏(66)は8日、原水爆禁止日本協議会(原水協)系の原水爆禁止世界大会に参加した。日米の歴史教育の印象を語り、「歴史の真実」を知る重要性を強調した。
約730人が出席した大会の分科会「映像のひろば」で、米現代史の内実を描いた自身のドキュメンタリーに関する質問に答える形で進められた。
ストーン氏は制作の理由について、高校生の娘の歴史教科書を見て「歴史の醜い部分を消し去り、浄化していると気付いた。米国は子どもたちに愛国主義を植え付け、本当のことを学ばないようにさせてきた」と説明。今回の来日で「日本人は米国に戦後占領されたことは知っていても、侵略戦争で自国が何をしたのかほとんど教わっていないと分かった」と述べた。