歌手の西田ひかる（４０）が９日、東京・六本木のライブハウス「ＳＴＢ１３９」でデビュー２５周年記念コンサートを開いた。０２年に結婚して以来、芸能活動をセーブしてきており、ライブは１２年ぶり。８月１６日に迎える誕生日をバンドメンバーからケーキでお祝いされ、アイドル時代に恒例だった“バースデーパーティー”の１２年ぶり復活にも、ファン３００人は盛り上がった。

　０１年に婚約発表した直後に行った同所でのライブ以来、１２年ぶりに上がったステージ。米国帰りの健康美で人気だったアイドル時代そのままのホットパンツ姿の西田は、ノリノリで「あるある・る・る～」のフレーズでヒットした代表曲「きっと愛がある」からデビュー曲「フィフティーン」まで１４曲を熱唱した。

　中盤にはサプライズで、一足早い誕生日をお祝いされ、ケーキのろうそくをご機嫌に吹き消した。誕生日パーティーは、デビューした１９８８年から２００１年まで１４年間開催し、西田の“代名詞”になっていた。アラフォーでの復活に、西田も「久しぶりでうれしいです」と照れ笑いを浮かべた。

　会場には、安倍晋三内閣総理大臣からのお祝いの花も届いた。西田の誕生日パーティーにも参加したことがあるほどのファンで、交遊があるという。西田は「親しみやすく信念のある方。（首相になっても）びっくりしなかった」と誇らしげに紹介した。

　０２年に３歳年上の貿易会社勤務男性と結婚して以来芸能活動をセーブし、現在は６歳と３歳、２男児のママとして主婦業を優先している。しかし、節目の今年は５月に、１１年ぶりに新曲「Ｊｕｓｔ　ｌｏｖｉｎ’」を発売するなど歌手活動にも力を入れている。

　報道陣から、過去４回出場しているＮＨＫ「紅白歌合戦」への９８年以来１５年ぶりの復帰を期待されると「年末は子供の学校もないので、欲が出ちゃうな」と意欲を見せていた。