サザン7万人復活祭「帰ってきました」

ノリノリで歌う桑田佳祐=横浜・日産スタジアム
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 5年ぶりに活動を再開した人気バンド・サザンオールスターズが10日、横浜市の日産スタジアムで復活後初のライブ「灼熱のマンピー!!G★スポット解禁!!」を行った。2008年に活動休止前最後のコンサートを行ったのと同じ会場での再始動。ボーカル・桑田佳祐(57)は集まった7万人のファンに「帰ってきました。再会できてよかった」と熱い思いを伝え、衰えぬパフォーマンスを見せつけた。

 大型モニターに「このバンド無くしては日本という国がおっ勃(た)ちません!」というメッセージが映し出され、メンバーがステージに登場。5年前のライブの最後と同じように5人が肩を組んで、“続き”といわんばかりに一礼すると、7万人のファンは熱狂的な声援で出迎えた。

 日本の夏といえばやっぱりサザン、を印象づけるかのようにオープニングは「海」。デビュー曲「勝手にシンドバッド」から最新シングル「ピースとハイライト」まで全32曲を披露した。

何度も感謝 桑田は「帰ってきました。恥ずかしながら帰ってきました。5年前にお別れして、再会できてよかった」とファンに何度も感謝した。この5年間は食道がんを患い、その後ソロツアーも行うなど、自身にとっても激動の期間だっただけに「きょうのことは胸に刻んでおきます」と胸を熱くしていた。

 5年前のステージでは最後に客席に向かって「サザンの屋号をいったんお預けします」と締めくくったが、この日は「屋号返還の儀式」も行い、サザン復活を高らかに宣言した。

桑田節健在 真剣トークの一方で、桑田らしいおちゃらけトークも健在。この日は珍しく開始が50分も遅れたが、「前座のポルノグラフィティが帰っちゃって」と出演予定のなかった所属事務所の後輩に“責任”を押しつける一幕もあった。

 ソロとは違い、ベース・関口和之(57)ドラムス・松田弘(57)、キーボード・原由子(56)、パーカッションの野沢“毛ガニ”秀行(58)と一緒に心置きなくはしゃぐ桑田の姿に、うだるような暑さの中、ファンは熱い声援を送っていた。

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