５年ぶりに活動を再開したサザンオールスターズの５４枚目のシングル「ピースとハイライト」が、発売初週で２０・７万枚を売り上げ、１９日付オリコン週間シングルランキングで初登場首位を獲得した。

　サザンはこれで１９８０年代、９０年代、００年代、１０年代の４つの年代全てでシングル首位を獲得。４年代での首位は７０～００年代で記録した中島みゆき（６１）以来史上２組目で、グループとしては男女を通じて史上初の快挙となった。

　５年ぶりに帰ってきたサザンが、復帰第１弾シングルでいきなり金字塔を打ち立てた。シングルのオリコン首位は通算１５作目。１９８０年代からすべての年代で首位作品をリリースし、老若男女からの絶大な支持をあらためて証明した。

　キャリアを重ねるたびに支持を広げてきた。８０年代は「さよならベイビー」１作、１９９０年代は「エロティカ・セブン　ＥＲＯＴＩＣＡ　ＳＥＶＥＮ」など５作、２０００年代は「ＴＳＵＮＡＭＩ」など８作が首位を獲得。７８年リリースのデビュー作「勝手にシンドバッド」は、発売から２５年後の０３年にオリコン１位となった。

　“復帰効果”はアルバムにも波及した。９８年発売の「海のＹｅａｈ！！」が前週５８位から３１位に上昇し、０８年９月１５日付の３８位以来、約５年ぶりにトップ５０入り。００年発売の「バラッド３～ｔｈｅ　ａｌｂｕｍ　ｏｆ　ＬＯＶＥ～」も前週１２７位から５５位に躍進した。

　デビューから３５年２カ月での首位は、グループの歴代最長キャリア記録で、０８年に自身の復帰前最後のシングル「Ｉ　ＡＭ　ＹＯＵＲ　ＳＩＮＧＥＲ」で記録した３０年２カ月を更新した。１０、１１日に横浜・日産スタジアムで行われた復活ライブの余韻もさめやらぬ中での快挙達成。“サザンサウンド”はこれからも日本の音楽シーンをけん引していく。