前田敦子の主演作、国際映画祭に出品
女優・前田敦子(22)が主演する映画「もらとりあむタマ子」が、10月に開催される釜山国際映画祭の「アジアの窓」部門に出品されることが19日、分かった。
前田出演の映画が国際映画祭に出品されるのは初めて。作品で“ダメ女”を演じた前田は「出品されることが決まったと聞いて、さらに喜びが増しました」と感激している。映画は11月23日公開。
“ぐうたらあっちゃん”が海を渡る。AKB卒業後、女優業にまい進する前田は、自身の出演作が初めて国際映画祭に出品されることに、「1本の映画として劇場公開されるのもとても嬉しいですし、さらに喜びが増しました」と素直な思いを吐露した。映画関係者によれば、同映画祭にも出席の予定だという。
同作はもともと音楽専門チャンネル「M‐ON!」の放送局紹介CMであるステーションIDとして製作されたもので、昨秋の「秋編」から季節ごとに撮影を繰り返してきた。本来なら「夏編」で完結の予定だったが、評判が高く、今春には「秋編」と「冬編」をつなげた短編ドラマを放送。さらに作品を手がけた山下敦弘監督(36)などが協議して、今年5月に映画化が決定した。
作品で前田は、東京の大学を卒業したものの、実家に帰り就職活動もせずに食っちゃ寝を繰り返す「タマ子」を熱演。前田とは昨年の「苦役列車」以来2度目のタッグとなった山下監督は「前田さんは迷いのない目で演じ切ってくれた。劇場公開作品という形へと変化していった理由は何か。それは“あっちゃんが素晴らしかったから!”の一言に尽きる」と、その演技力を絶賛した。
どちらかといえば“清楚”なイメージが先行してきた前田が見せる新境地。作中、父親から就職活動を促された際には「いつか動く!でもそれは今じゃない!」というセリフを吐いているが、女優業としてはまさに“動く”時が来たようだ。