スキマスイッチ1年間の“空白”明かす
7月9日にデビュー10周年を迎えた大橋卓弥(35)、常田真太郎(35)からなる男性ユニット・スキマスイッチが、8月21日に10周年記念ベストアルバム「POPMAN’S WORLD」をリリースし、10月には10周年記念アリーナツアーを行う。
曲を作る時は「全力少年になっている」という2人がこのほどデイリースポーツの取材に応じ、1年間の“空白期間”を振り返り、2人の関係の“深化”を語った。
「全力少年」「奏」などヒットを連発し、地位を確立したスキマスイッチ。「すごく早く感じますね」(大橋)「節目と言われると、ここまで長くなってるなというのはありますね」(常田)と、歳月を実感している。
曲名のように「全力」で走り続ける2人だが一度、走りが止まった。デビューから5年後の2008年、大橋がソロでのバンド活動、常田は外部プロデュースに重点を置いた。常田は「破たんしかけました。途中から言いたいことも言えなくなって」と振り返る。
多忙を極めていた時期、楽曲の打ち合わせ、製作の際にも2人のやりとりはメールが中心に。「当時は忙しくてその方法しかなかったけど、ちょっと違うな」と常田。関係性に生じたちょっとした“スキマ”。自身を見つめ直す意味も含め、1年間距離を置く方向にカジを切った。
1年後の09年に“再始動”。楽曲作りの方法が「対面」に変わった。「音楽は人柄が出たり、人間味があった方がいいなあっていうのは、ソロ活動をして気がついたこと」と大橋。常田も「製作に時間がかかりますけど、歌も雰囲気が変わってますね」と、対面式の“効果”を口にした。
“人間味”がより加味されたことで、楽曲製作の時間は2人とも熱くなり「(大橋の)オーディションが一番厳しい。全力少年になってますね」(常田)と笑う。大橋も「お互いがライバル関係になっているからこそ、意見がぶつかっても化学反応を起こせる。その面白さは2人じゃないと味わえない」と同調した。
昨年から今年にかけてデビュー以来の夢だったという47都道府県ツアーを敢行。11年目に突入し、大橋は「単純にもう一度やりたい」と決意を新たにし、常田は「(歌詞に)『世界を救う』っていうのは僕らがやるのは違うかな。これからも自分たちの身の丈に合った曲を作っていこうと思ってます」と“等身大”を心がけることを誓った。