高視聴率を記録しているＮＨＫ連続テレビ小説「あまちゃん」（総合、月～土　前８・００）の劇中曲に、脚本を担当する宮藤官九郎（４３）がギタリストとして参加していることが２６日、分かった。９月１８日に発売されるアルバム「連続テレビ小説あまちゃん　オリジナル・サウンドトラック２」に収録される。放送はこれからで、二刀流の活躍を見せる宮藤のギターがどこで飛び出すか、注目が集まりそうだ。

　歌手・小泉今日子（４７）が天野春子名義で発売した「潮騒のメモリー」やサントラアルバム第１弾がヒットしたり、高校野球でもオープニング曲を応援に使ったチームが快進撃したりと、音楽面でも話題の「あまちゃん」に、意外な助っ人ミュージシャンが加わっていた。

　サントラを発売するビクターによれば、宮藤がギターで参加している曲は、タイトルが「果てしなく貪欲」と「風、レール」と付けられた２曲。「放送はこれからなので、楽曲が使用される場面は明かせないが『‐貪欲』はロックンロール、『風‐』は穏やかな楽曲」という。

　宮藤は、脚本家や俳優として活躍する一方で俳優の阿部サダヲ（４３）がボーカルを務めるロックバンド「グループ魂」でギターを担当し、０５年にはＮＨＫ「紅白歌合戦」にも出場しており、音楽監督を務める大友良英のリクエストで“二刀流”の参戦が決まったようだ。

　２曲が収められるサントラ第２弾は、現在放送中の東京編を中心に、ドラマで使用された２００曲以上から選曲された３６曲。大友は「素朴な原型といえる１枚目と対になる、玉手箱のようにカラフルかつ深い作品」と説明する。

　視聴率も２４日に過去最高の２３・９％（関東地区、ビデオリサーチ調べ）を記録するなどますます絶好調。放送も残り約１カ月となり、さらに注目を集めそうだ。