歌手の北島三郎（７６）が９日、２０２０年東京五輪の日本代表歌手に名乗りを上げた。東京・明治記念館で開催された弟子の歌手・北山たけし（３９）の「デビュー１０周年感謝の集い」に登場した北島は、開会式での国歌独唱や日本の歌の歌唱など「声が掛かれば何でもやる。日本代表として歌うよ」とやる気満々。五輪開催年となる７年後は、自身の芸道６０周年の記念イヤー。日本代表として自ら花を添える。

　ま～つりだ！まつりだ！まつりだ！

　世界中が注目するスポーツの祭典で、サブちゃんの歌声が世界へ響きわたるかもしれない。

　５６年ぶりの東京五輪開催決定に、北島が立ち上がった。「海外に日本の文化である演歌を知ってもらうチャンス。歌い手ですから。声が掛かれば何でもやる。日本の代表として歌うよ」。開会式での国歌独唱や日本の名曲の歌唱などを担う“東京五輪日本代表”に名乗りを上げ、「日本はこうなんだ！とこぶしを入れてやってやるよ」と並々ならぬ覚悟を示した。

　開催地決定の瞬間は、仕事で滞在していた秋田市内のホテルでテレビを見て手をたたいて喜んだという。北島は「自分が生きている間に、また東京で見られると思ってなかったね」と感激の思いを口にした。

　６４年の東京五輪では、前年に「東京五輪音頭」を三波春夫、坂本九らと競作で発売。国内の五輪ムードを盛り上げた。２０年大会に向けての「東京五輪音頭」の再発売には「歌詞を変えないといけないから」と慎重な構えながら、新たな楽曲制作には意欲的。「企画で盛り上げることも必要。作家陣が集まって、みんなでやればいいものができる」と音楽界の「オールＪＡＰＡＮ」での制作を提案するなど、積極的に盛り上げていくつもり。

　くしくも東京五輪開催年となる７年後は、自身の芸道６０周年となる。日本代表が実現すれば大きな花が添えられる。「８３歳か。でもオレは生きるよ」と固く誓っていた。