ATSUSHI 久石譲氏と初タッグ
ダンス&ボーカルグループ・EXILEのATSUSHI(33)が「風の谷のナウシカ」をはじめジブリ作品のテーマ曲など数々の名曲を手がけた作曲家・久石譲氏(62)と初タッグを組んだことが12日、分かった。
2人は10月8日に東京・上野の東京国立博物館で開幕する特別展「京都‐洛中洛外図と障壁画の美」のテーマ曲「懺悔」(ざんげ)を製作。作曲・編曲を久石氏が担当し、ATSUSHIが作詞し、歌唱する。約2カ月かけて作り上げた“合作”に自信をみなぎらせている。
国内外で高い評価を得ている久石氏と、日本を代表するダンス&ボーカルグループのボーカリスト・ATSUSHIが、日本の古都「京都」をテーマにした楽曲で初めてタッグを組んだ。
ATSUSHIは、ソロアーティスト「EXILE ATSUSHI」としても、和調テイストの曲でシングルをリリースするなど、今年は“日本の心”をテーマとしても活動。同展を主催する日本テレビの担当者が、久石氏との共演で、新しい“和”の楽曲ができると確信しオファーした。
2人は楽曲製作前に、同展でも公開される「洛中洛外図屏風 舟木本」を一緒に鑑賞。この絵の持つ世界観をかみしめながら、約2カ月にも及ぶ製作期間を経て、オリジナリティーあふれる和テイストの楽曲を作り上げた。「懺悔」は同展のテーマソングだけでなく、10月16日にはシングルとして発売される。
予定調和でない 今回がATSUSHIとの初対面になった久石氏は「自分のやったことのないチャレンジだったが、そのことによって予定調和でない化学反応をATSUSHIさんと残せた」と出来上がりに自信をのぞかせた。
約30歳年の離れた久石氏との初共演に、ATSUSHIも「久石さんという方は絶対だという気持ちがあったので、踏み込む勇気があれば、必ずいいものができるという確信があった」と、充実の2カ月を振り返った。
日本を代表する2人が作り上げたこん身の力作は、きょう13日からスタートする同展のCMでお披露目される。