大泉洋“北の寅さん”へ…地元映画主演
俳優の大泉洋(40)が地元・北海道を舞台にした映画「ぶどうのなみだ(仮題)」に主演することが16日、分かった。空知地方でワイナリーを営む兄弟を描いた作品で、昨年、小規模公開ながらヒットを記録した「しあわせのパン」に続く“おいしい”企画の第2弾。製作サイドはシリーズ継続を視野に入れており、大泉は「北海道から発信される映画をみなさんに温かく迎えていただけるとうれしいです」と張り切っている。2014年秋公開予定。
パンの次はワイン。大泉が、地元の魅力を武器に新作に挑む。単館系ながら興行収入3億8000万円を記録した「しあわせのパン」に続き、三島有紀子監督、鈴井亜由美プロデューサーらスタッフが再集結した。
「ぶどうのなみだ」は北海道の空知地方が舞台。大泉は夢破れて地元に戻り、弟・ロク(染谷将太=21)とともにワイナリーを営む青年・アオを演じる。
北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」で人気に火が付き、今や全国区となった大泉だが、現在でも3本の北海道ローカルのレギュラーを持つ郷土愛の持ち主。クランクインを前に「誇らしい北海道から発信される映画をまた、みなさんに温かく迎えていただけるとうれしいです」と気合十分で熱演を誓う。
大泉の愛に応えるように、シリーズの継続も検討されている。関係者によると「2作目もある程度ヒットすれば」という条件付きではあるが、スタッフは「パン、ワインときたら次はチーズかな」とすでに3作目の構想を練っている。シリーズは洞爺湖、空知と作品ごとに舞台を移しており、やはり大泉主演で、札幌市のススキノを舞台にした「探偵はBARにいる」とは違った形で北海道の魅力を描く。シリーズ化されれば、大泉が“北海道の寅さん”として道内各地の魅力を発信することになりそうだ。