桜塚やっくん両親悲しみの対面

 タレントの桜塚やっくんこと斎藤恭央さん(享年37)が5日に交通事故で死亡してから一夜明けた6日、父・充さんと母・美佐緒さんは横浜市内にある自宅前で取材に応じた。

 充さんは「事故は突然。つらいです」と務めて冷静に語った。一方で、充さんは、斎藤さんが運転して起きた単独事故がきっかけになっていることに、「(息子が)亡くなったことは仕方ない。ただ運転ミスで(同乗していたマネジャーの)砂守さんの命を奪ってしまった。その責任は恭央にある。申し訳ない」と声を震わせながらも、気丈に語った。

 両親は5日午後6時40分ごろ、中国道高速隊から事故の連絡を受け、山口県へ向かった。この日午前、息子と無言の対面をした。霊きゅう車で自宅に戻る息子を見送り、新幹線で一足先に戻った。

 斎藤さんは毎年、母の日にバラの花束を持って実家を訪れた。今年も5月に訪れ、「今年中に結婚する。相手はこれから探す。若くていっぱい子供を産める人を」と笑っていたという。それが最後の団らんとなった。

 最近では、若手のバンドメンバー育成に励んでいた。自分の仕事で生活費を稼ぎ、バンド活動でのギャラは、すべて他のメンバーに渡した。また、売れない芸人のためにシェアハウスを設立する計画を充さんに明かし、協力を申し出ていたという。そんな夢も半ばに、天国へと旅立った。美佐緒さんは「いい思い出ばかりしか浮かんでこない…」と号泣していた。

 葬儀・告別式は未定だが、近親者のみで執り行うという。

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