暴行事件で釈放の前園氏が涙の謝罪会見
酒に酔ってタクシー運転手の男性に暴力を振るったとして、暴行の疑いで警視庁玉川署に逮捕され、14日の送検後に処分保留で釈放されたサッカー元日本代表MF前園真聖元選手(39)が同日夕、都内で会見した。ひげをそり落とし、スーツ姿で「人として、社会人として本当にやってはいけない行為」などと、目に涙を浮かべて謝罪。運転手に電話で謝罪し、示談が成立したという。今後のテレビ番組などの出演については、当面、自粛する意向を示した。
無数のフラッシュを浴びた前園元選手は、謝罪の言葉を何度も繰り返した。冒頭「本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。
事件当日、六本木、新宿と都内2軒の飲食店を“はしご”。友人の誕生会だったという1軒目では、約2時間半ほどで「焼酎4~5杯、シャンパン1杯を飲んだ」というが、記憶はあるという。
2軒目の記憶は曖昧だが「同じぐらい飲んでいると思うけど、何杯かはハッキリとは覚えていない」。その後、タクシーで帰宅する際の記憶はなく、「気心が知れた仲間とのお酒で、自分の甘さがあり、自らをコントロールできなかった」と反省した。
事件後、タクシーの車載カメラで自らの行動を確認したところ、ろれつの回らない状況だった。運転手に自宅の住所が伝わらず、周辺で停車した際に気分が悪くなり降車。料金を払ったと勘違いし、呼び止めた運転手に暴力を振るった。その後、未払いを認識。1万円を支払ったというが「運転手の方には一切非がないと思う」と話した。
今後の活動については、所属事務所など関係各所も含めた協議を経て決まる見込み。前園元選手は「僕の考えでは、この状況でサッカーを語ったり、そういうメディアに出たりは、やるべきではない」と、自粛の意向を示した。