オバケ番組「いいとも!」数々の記録

 押しも押されもせぬ列島の“お昼の顔”タモリが率いる「笑っていいとも!」の歴史は、1982年10月4日にスタートした。記念すべき第1回は、現在も続く名物コーナー「テレフォンショッキング」のゲストに桜田淳子(55)を迎えた。

 37歳だったタモリは当時、大人向けの夜の番組を中心に活躍しており、「最もお昼にふさわしくない」という逆説的な理由から“大役”に抜てきされた。

 「世界に広げよう友達の輪」、「そうですね~」などの流行語を生み、20年目の2002年4月には放送5000回を達成。「生放送単独司会世界記録」としてギネスに認定された。タモリはほとんど休暇をとることなく、毎週平日の生放送をこなす鉄人ぶりで、夏休み以外で番組を休んだのは、95年、01年、09年の3度のみ。

 過去にレギュラーを務めたのは約290人にも上り、明石家さんま(58)、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンらバラエティー界を代表する人気者が名を連ねる。現レギュラーの関根勤(60)は歴代最長となる28年間、笑福亭鶴瓶(61)は26年間も出演中だ。

 番組終了を発表した22日で、7947回を数えた。番組平均視聴率は11・5%、歴代最高は88年4月29日に27・9%を記録。近年は視聴率が一桁台に低下したものの、89年から24年連続で民放の昼番組で視聴率トップをキープしている。

 長年番組を続ける裏では、マンネリ化を指摘する声も増え、番組終了もたびたび噂されてきた。昨年4月には「テレフォン‐」の友達紹介制度を廃止、今年7月からはタモリ不在のコーナーを設けるなど、プチリニューアルを重ねてきたが、ついに終えんを迎えることになった。国民的長寿番組は、有終の美を飾るべく、ラストスパートに入る。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス