フジテレビ系お昼のバラエティー番組「笑っていいとも！」（月～金曜、正午）が来年３月末で終了することが２２日、分かった。司会を務めるタレントのタモリ（６８）がこの日の番組内で発表した。番組は１９８２年に放送開始。「生放送単独司会世界最高記録」としてギネスブックに登録されるなど“お昼の顔”としてお茶の間に笑いを届けてきたが、３２年の歴史に幕を閉じることになった。

　突然の番組終了報告に誰もが言葉を失った。放送終了間際、木曜レギュラーの笑福亭鶴瓶（６１）が急きょステージに登場。「『いいとも！』終わるってホンマ？」と問いかけると、タモリは落ち着いた表情で「３月いっぱいで終わります」と衝撃の事実を告白した。

　驚きを隠せない出演者たちの前で、タモリは「３０（歳）からこの世界に入って、スルスルスルって滑り込んで、６年後にこの番組をやった。『いいとも！』で初めて芸能人として何とか、格好がついた。３２年、フジテレビがずっと守ってくれた」と語り、「国民の皆さんには、どっち向いても感謝です。ありがとうございます」と感謝を述べた。

　ＳＭＡＰ・中居正広（４１）が「３月いっぱいで終わるんですか？」と確認したが、タモリは「終わります」とキッパリ。「と言っても、あと半年ありますから。半年で終わる番組、結構ありますから」と前を向いたが、観客は「え～。嫌だ～」と拒否反応を示した。

　関係者によると、この日、生放送を行ったスタジオアルタにはフジ幹部が集結。番組終了はごく一部にしか知らされておらず、出演者にも知らせないという“超厳戒態勢”だったという。

　終了半年前の発表に同局は「３月のフィナーレに向けて番組を盛り上げること、終了に向けた準備のため早めの発表となった」と説明、タモリの体調不良などは否定した。後番組は未定としている。

　タモリは現在、テレビ朝日系「タモリ倶楽部」（８２年～）、「ミュージックステーション」（８６年～）にレギュラー出演。現時点で放送終了の予定はないという。