「いいとも!」テーマ曲作者が思い語る
フジテレビ系「笑っていいとも!」の衝撃的な終了発表から一夜明けた23日、番組のオープニングテーマ曲「ウキウキWATCHING」を作曲したミュージシャンの伊藤銀次(62)がデイリースポーツの取材に応じた。“時報代わり”の名曲誕生秘話やテレフォンショッキング出演時のエピソードなどを明かした。
伊藤に「タモリといいとも青年隊が踊りながら歌うテーマ曲を書いてくれ」と依頼したのは、故横澤彪プロデューサーだった。横澤氏は既に「オレたちひょうきん族」で、伊藤と山下達郎(60)が共作した「ダウンタウン」をエンディングテーマ曲に使っていた。横澤氏は「タモリさんを昼間のスターにするんだと意気込んでおられた」という。
伊藤は「『シャボン玉ホリデー』のエンディングでみんながボックス(ダンスステップ)を踏みながら歌う『明日があるさ』のような曲はどうでしょうか」と提案。既にできあがっていた詞に、わずか20分で曲をつけた。
1986年にはテレフォンショッキングにも出演した。「ボックスを踊ろうとして踊れなくて、タモリさんにすごくバカにされて。タモリさんはちゃんと踊れて、それが一番印象に残っています」という。
曲が今も使用されていることには「宝くじみたいに授かったもの。自分が作ったメロディーをみんなが知っているから、本当にアーティストみょうりに尽きる」と言う。昨年、初めてセルフカバーした「ウキウキWATCHING」をベスト盤「GOLDEN☆BEST」に収録した。
伊藤は、1970年代に親交のあった旧友・タモリを「芸人さんやタレントさんをちゃんと立てながら、自分も存在感がある位置づけでずっと来ている。タモリさんの哲学が『いいとも』からはすごく感じられた。敬服します」とねぎらった。