元ＡＫＢ４８で女優の秋元才加（２５）が１２日、都内で行われたマクドナルド「ＮＥＷ！チキンフィレオ」発表会に登場し、母親の母国であるフィリピンに８日、台風３０号が直撃した際、滞在していたことを明かした。テレビ番組の収録で６日から９日までセブ島とマニラを訪問。大型台風の脅威を肌で感じ、悲痛な思いを胸に、フィリピンに住む祖母ら家族の無事を報告した。

　“第２の故郷”を悲劇が襲った。小学校高学年まで毎年のように訪れ、写真集の撮影も行ったフィリピンを台風３０号が直撃した。国家災害対策本部は１１日夜、１７７４人の死者を確認したと発表。警察幹部は死者が１万人以上に上る可能性もあると述べ、レイテ島とサマール島に住む日本人１３３人のうち１０３人とは連絡がついていない。

　秋元は台風が直撃した８日は撮影を中止し、前夜から停電していたセブ島のホテルで待機。当初は生前にかわいがってもらった曾祖母の墓参りのためにカモテス諸島へ渡る予定だったが、フェリー欠航で断念した。

　「風も雨もすごくて。母も、私の小さいころ以来の大きな台風だと言ってました。早めの対応をしていたようですが、地域によっては貧富の差があって、日本のような（頑丈な）建築物でないところもありますし…」と、身をもって感じた自然の猛威を生々しく振り返った。

　秋元は被災者へ哀悼の意を表し、祖母ら現地在住の親戚について「母方の親戚がフィリピンに住んでいますが、家族は無事でした」と報告。フィリピンと日本のハーフとして「フィリピンが１つになって、世界の方にも手を差し伸べていただけたらうれしい。これから私も考えて、できることをやっていきたい」と、復興を願った。

母親の母国・フィリピンへの思いを語った秋元才加＝マクドナルド原宿表参道店