NHK朝ドラ史上初外国人ヒロイン

 平成26年度後期のNHK連続テレビ小説が「マッサン」(2014年9月29日スタート予定)に決まり、18日、大阪市内で行われた制作会見で、朝ドラ史上初の外国人ヒロイン起用が発表された。ドラマは、日本人技術者とスコットランド人妻が夢に向かって奮闘する姿を描く。朝ドラ91作目にして初の外国人ヒロインは、来年早々に行われるオーディションで決まる。

 制作統括の櫻井賢プロデューサー(45)によると、ヒロインの応募資格は、25~40歳までで、欧米文化圏で育った人。また、ヒロインの故郷・スコットランドの民謡を歌うシーンがポイントとなるため、「歌に自信がある人」という条件もついている。

 演技経験と国籍は「不問」。櫻井プロデューサーは「ハリウッドにも門戸は開いているが、ギャラが…」と苦笑。夏ごろから欧米にリサーチをかけたが、「なかなか(望む人材が)いない」といい「朝ドラにオードリー・ヘプバーンみたいな人を迎えるのが夢」とオーディションに期待した。書類選考後の1月にオーディションを行い、2月にヒロインを決定するという。

 朝ドラ史上初の外国人ヒロイン。櫻井プロデューサーは「外国人の妻が文化の違いに戸惑う姿を描くことにより、その時代を生きた日本人が浮き彫りになる」と意図を説明した。脚本は、映画「パッチギ!」や「フラガール」を手がけた羽原大介氏が担当する。

 物語は、札幌オリンピックの“日の丸飛行隊”を支援し、日本のウイスキー誕生を支えた実在の人物、竹鶴政孝氏とその妻・リタさんをモデルとした“夫婦の奮闘記”。大正から戦後までが描かれる。「あまちゃん」「ごちそうさん」とヒットが続く朝ドラ。外国人ヒロインが視聴者にどのように受け止められるかに注目だ。

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