島倉千代子さん“遺作”を緊急発売
今月8日に肝臓がんのため死去した歌手・島倉千代子さん(享年75)が、亡くなる3日前にレコーディングを行っていた遺作「からたちの小径(こみち)」が、12月18日にシングルとして緊急発売されることが21日、分かった。当初は歌手生活60周年記念BOXに収録予定だったが、ファンからの問い合わせがレコード会社に殺到したため、急きょシングル発売されることが決まった。
14日の葬儀・告別式で披露された島倉千代子さんの最後の歌声が、シングルとして緊急発売される。
「からたちの小径」は、島倉さんが昨年12月、親交のある南こうせつ(64)に60周年記念曲として依頼した曲。島倉さんが亡くなる3日前の今月5日に、島倉さんの自宅に機材を持ち込んでレコーディングした遺作だ。
14日の葬儀で、肉声メッセージとともに披露されたが、その直後から発売元の日本コロムビアに1000件を超える問い合わせが殺到。この反響の大きさに、日本コロムビアでは60周年記念BOXに収録予定だったのを、急きょシングル化することを決めた。
ジャケットは遺影と同じ写真が使われる。本人が好きな紫色の着物を着たもので、この着物は島倉さんの棺に納められた。
カップリング曲は1955年のデビュー曲「この世の花」。島倉さんの最初と最後の曲が収録された、歌手人生そのもののシングルとなる。日本コロムビアは「1日でも早くお届けすることで、島倉さんのお気持ちをお伝えし、ファンの方々に恩返しできれば」とコメントした。