八代亜紀 43年目で初の学園祭ライブ
歌手の八代亜紀(63)が23日、東京・三田の慶応義塾大学「三田祭」で、60年の歴史を誇る音楽サークル「ライト・ミュージック・ソサイェティ」のビッグバンドとコラボしたライブを行った。デビュー43年目にして初の学園祭ライブ。学生との40歳ほどの年齢差を感じさせないステージで、ジャズのスタンダードナンバーや、自身のヒット曲「雨の慕情」のジャズバージョンなどを熱唱した。
43年目にしての初の学園祭ライブ。“陸の王者”とのコラボに“歌謡界の女王”八代は「最高!」と何度も声を張り上げた。
会場は授業で使用されている教室。“ステージ”後方には黒板。「机の間から出て行って、あっ黒板。教室で歌うの初めてだからね」。気取りのない会話で会場を沸かせ、緊張気味だった17人の学生ビッグバンドの心をほぐした。
1曲目はジャズのスタンダードナンバー。2曲目が「雨の慕情」のジャズアレンジ。八代の熟練のステージ、歌唱にリードされ、学生の演奏もどんどん勢いを増した。締めは自身のジャズの新曲「愛しすぎる女」。見事なスウィングに満員の400人の会場から大拍手がわき起こると、予定外のアンコールまで披露して応えた。
昨年からジャズシンガーとしても活動し、本場・NYでの公演も成功させた。今回は音楽サークルからの「ぜひ共演したい」との出演依頼を「びっくりした」と言いながらも快諾。年齢差も世代の違いも感じさせないステージを展開し「楽しかった。若い子は好きですよ」と初体験にご満悦だった。
自身の学生時代を「音楽学校の月謝を払うために働いていた」と振り返った八代。学生生活を満喫したことがなかっただけに「合コン?やったことない。やってみたい」とすっかり学生のノリになっていた。