サブちゃん今年で紅白卒業!大トリ花道
歌手・北島三郎(77)が、今年限りでNHK紅白歌合戦から卒業することが24日、分かった。25日に発表される「第64回NHK紅白歌合戦」への出場が決まり、史上初の大台通算50回の出場となったが、後進に道を譲りたいと卒業を決断した。NHK側も紅白50回出場の偉業をたたえ、大トリという花道を用意し、準備を進めている。
昭和、平成と“紅白の顔”として歌い続けてきたサブちゃんが、出場50回を決めた。1963年の初出場から、出場を辞退した86年以外、毎年出場。50回は誰も成し遂げていない金字塔だ。
その一方で、北島は大きな決断をしていた。50回、そして、テレビ放送60年を“ふさわしい区切り”として今年限りでの紅白卒業を決めたのだ。
後進に道を譲りたいという思いからだった。「紅白に出て、先輩から多くを学んだ。それが歌手としての財産になっている」と若いころの思い出を語ったことがある。後輩にそんな機会を持ってもらうために、身を引くことを決断した。紅白は卒業するが、来年以降もすでにスケジュールが入っており、歌手活動は続けていく。
実は、芸道50周年にあたる2011年に、一度は紅白卒業を決意していた。だが、同年3月に東日本大震災が発生。北島は日本人にとっての「歌の力」をあらためて感じ、「年末のほんのわずかな時間だけでも、歌で楽しんで、来年の活力になれば」と再び紅白の舞台に立っていた。
NHKも、北島の偉業に敬意を表し、これまで以上の華やかなステージを用意する。「50回で卒業なら、それにふさわしい花道を用意する」(NHK関係者)としており、大トリを務める可能性が高い。過去9回務めた大トリで4度歌った「まつり」がラスト唱の曲候補だが、名曲も多く、名物の紙吹雪の中歌う演出を交えたメドレーなども考えられる。
今年は「あまちゃん」で沸いたNHKを「サブちゃん」が締めくくる。どんな迫力ステージになるか注目だ。