ＮＨＫは２５日、大みそかに放送される「第６４回　ＮＨＫ紅白歌合戦」（総合など　後７・１５）の出場歌手５１組（紅組２５組、白組２６組）を発表した。初出場はデビュー４２年目の泉谷しげる（６５）をはじめ、ＮＭＢ４８、Ｅ‐ｇｉｒｌｓ、Ｌｉｎｋｅｄ　Ｈｏｒｉｚｏｎ（リンクト　ホライズン）ら９組。また、今年話題となった連続テレビ小説「あまちゃん」の関連企画については「これから何ができるか考える」（担当プロデューサー）としている。

　悲願の紅白初出場を決めたＮＭＢ４８は、ヒョウ柄と虎柄が描かれた着物風の衣装で登場し、“大阪代表”としての気概を見せた。

　キャプテンの山本彩（２０）は「大阪は女性アイドルが育たないと言われているので、（女性）アイドルは育つんだぞと言えるステージをしたい」と決意表明。「紅白」を合言葉とした１年を公約通りに締めくくることになり、「大きな目標だった。（ファンとの）約束が果たせてうれしい」と顔をほころばせた。

　出場の決め手になったのは紅白への強い意識だけではない。６月発売のシングル「僕らのユリイカ」は発売初日で売り上げ４２・１万枚を記録するなど、今年発売したシングル２作はいずれもオリコン週間チャート１位を獲得。「セールスで活躍しているのが大きい」（ＮＨＫ関係者）と言わしめる活躍で出場を勝ち取った。

　ＡＫＢ４８、ＳＫＥ４８の姉妹グループも出演する中、個性をどう出すのかが焦点の１つ。“笑い”を取り入れたパフォーマンスに定評があるが、渡辺美優紀（２０）は「お笑いもいいですけど、迫力あるパフォーマンスをしたい」と言えば、山本も「衣装もＮＭＢらしさの１つ」と、ド派手衣装でのステージを示唆。難波発のアイドルが、ため込んだ思いを大みそかのステージで爆発させる。