泉谷しげる初紅白に「ドッキリかと…」
NHKは25日、大みそかに放送される「第64回 NHK紅白歌合戦」(総合など 後7・15)の出場歌手51組(紅組25組、白組26組)を発表した。初出場はデビュー42年目の泉谷しげる(65)をはじめ、NMB48、E‐girls、Linked Horizon(リンクト ホライズン)ら9組。また、今年話題となった連続テレビ小説「あまちゃん」の関連企画については「これから何ができるか考える」(担当プロデューサー)としている。
泉谷が、紅白に殴り込みをかける。
会見冒頭のあいさつから早速かました。革ジャンにジーンズで登場すると「何のドッキリかと来てみたら本当なんだな。31日はすき焼きパーティーがあるんだ。どうしてくれる」と毒づいた。
さらに「2度と出ない」「(紅白は)40年間見ていない。最近はダウンタウンの裏番組を…」と言いたい放題。NMB48の市川美織(19)が要領を得ないあいさつをすると、「腹話術じゃないんだから普通にしゃべれよ!」とツッコむなど、会見をジャックした。
乱暴な言動とは裏腹の心優しい横顔がオファーの理由だ。泉谷は雲仙普賢岳噴火、阪神・淡路大震災など、全国各地で災害が起きる度にチャリティーライブなどを行ってきた。長年、被災地に寄り添う活動をしてきたことが「歌がここにある」というテーマに合致した。
泉谷は今年8月、カバーアルバム「昭和の歌よ、ありがとう」を発売。9月にはNHKの音楽番組「SONGS」に出演するなど、精力的に音楽活動に取り組んできた。
泉谷は昨年の紅白で、「ヨイトマケの唄」を約6分、フルコーラスで歌った美輪明宏に「圧巻だった」と感化され、出場を決意したことを明かした。関係者によれば、吉田拓郎(94年)や松任谷由実(11年)ら音楽仲間が出演したことも大きな影響を与えたという。
泉谷は「俺はこのまんまで出るからな」と普段着での出演を宣言。大みそかは代表曲「春夏秋冬」を熱唱する予定だ。