元歌手で元女優の桜田淳子さん（５５）が２６日、東京・博品館劇場で、デビュー４０周年記念イベント「Ｔｈａｎｋｓ４０スペシャル～ファン感謝ＤＡＹ」を開催し、ファンと再会を果たした。１９９２年に統一教会の合同結婚式に参加し、９３年の映画「お引越し」の出演を最後に、事実上の引退状態となっていたが、約２０年ぶりにステージに復帰し、歌声も披露した。

　２０年ぶりにステージに復帰した桜田さんが、温かな声援を全身に浴びて目を潤ませた。

　７３年に「天使も夢見る」で歌手デビューしてから、４０周年のメモリアルイベント。オープニングで代表曲「ＬＡＤＹ」、「追いかけてヨコハマ」、「しあわせ芝居」をメドレーで披露し、ファンに歌声を届けた。

　自身のヒット曲のレコードジャケットを見ながら思い出話にも花を咲かせた。ゲスト出演した太川陽介（５４）からは「僕は淳子さんの姿を見ていたいです」と“芸能活動再開”を勧められたが、「さぁ～」とおどけた表情を見せた。ファンからの「またコンサートをやってほしい」という声にも「それは約束できません」と返し、本格復帰には慎重な考えを示した。

　今年５月に亡くなった元所属事務所のサンミュージック・相澤秀禎会長（享年８３）の葬儀に参列したときには、ふっくらとした姿が目撃されていたが、この日は“プロ根性”でしっかり体を絞った。同社の相澤正久社長（６４）も見守った客席３８１席の小規模会場で、９０分間のステージを終えると握手会も実施。会場を出る際には、集まった報道陣とファン２００人に、５回頭を下げ「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

　終演後には書面で、「ファンの方々が長い時間（とき）を経て、未だに変わらずに私のファンでいてくださっている事に感動し、幸せな一日となりましたこと、心より心より感謝申し上げます」とコメントを発表。待ち続けてくれたファンとの思い出を、しっかりと胸に刻み込んだ。