尾上菊之助、跡取りの誕生に感動
28日に第1子となる長男が誕生した歌舞伎俳優・尾上菊之助(36)が29日、都内で会見し「何とも言えない不思議な気持ち。感動しました」と、喜びを報告した。
自身の本名・和康から1文字を取り「和史(かずふみ)」と付けた名前も併せて発表。「名は体を表す。芝居も1人ではできないですし、和をもって生きていってほしい」と、跡取りの未来に願いを込めた。
菊之助によると、妻・瓔子(ようこ)さん(31)の出産は予定日より3週間早かったが、分べん台に上がって約1時間の安産だったという。
昼ごろに稽古を終え病院へ駆けつけた菊之助は出産に立ち会い、妻の手を握って励ました。「親ばかですがビデオを撮ってしまいました。へその緒も切らせてもらいました」と振り返る表情は幸せいっぱい。「まだ小猿みたいです。芝居では経験があるが、実際の赤ちゃんを抱いたのは初めて。緊張しました」と初々しく語った。
跡取りの誕生に親族も沸いた。瓔子さんの父・中村吉右衛門(69)も稽古後、病院に急行し、初孫の誕生を「本当におめでとう」と大喜びしたという。
菊之助の父・尾上菊五郎(71)と母・富司純子(67)は東京を離れていたが、富司はメールで「よくやったと(瓔子さんを)褒めてあげて」と菊之助に連絡。菊之助の姉・寺島しのぶ(40)からは「でかした!」というメールが届いた。
名前は今月に入ってから夫婦で決めた。来年5月の結婚披露宴で和史ちゃんをお披露目する予定だという。
歌舞伎界は今年、3月に市川海老蔵(35)の長男、5月に中村勘九郎(32)の次男が生まれるベビーラッシュ。菊之助は「私も親の背中を見て育ちましたから、(役者に)なるもならないも私の責任。しっかりしないといけませんね」と、決意を新たにしていた。