自民党の石破茂幹事長は２日付のブログで、特定秘密保護法案に反対する市民デモを「テロ行為」になぞらえた自身の指摘を陳謝した上で、絶叫調のデモを「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と重ねて批判した。一方、菅義偉官房長官は参院国家安全保障特別委員会で「デモは法令の定める範囲内で行われる限り言論の自由だ」と強調し、見解が割れた。

　石破氏の２日付ブログは「おわびと訂正」と題し、１１月２９日付のブログでのデモ批判を「自民党の責任者として、行き届かなかった点があったことをおわびする」と陳謝した。

　２９日付ブログで、単なる絶叫戦術は「テロ行為とその本質においてあまり変わらない」とした部分を撤回しながらも「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」とあらためて指摘。その上で「整然と行われるデモや集会は、いかなる主張であっても民主主義にとって望ましい」とした。