秋元才加に三田佳子から女優の「金言」

 元AKB48で女優の秋元才加(25)が13日、埼玉県所沢市内で、主演映画「マンゴーと赤い車椅子」(来秋公開)のロケ現場を、報道陣に公開した。事故で下半身不随となり人生に絶望する主人公という難役で、実際のリハビリ施設で車椅子に乗っての撮影。演技初共演となる三田佳子(72)からは、女優道を進むにあたっての金言を授かった。

 AKBを8月に卒業して以降、精力的に役者業をこなす秋元が、大ベテランから女優道の指針を示された。三田はこの日が撮影初参加。秋元へのアドバイスを求められると「そんなものないですよ」と恐縮しながらも、本格的に女優業に取り組み始めた“新人”のために、言葉をつむいだ。

 「役を演じるのは、その人の持ってる感性。音楽をやってる人は、リズム感や間のとらえ方が上手。ただ、心根を表現するのは別で、『どういう人生を送って、(セリフで)今この言葉を発してるのか』を理解するには、勉強しなくちゃ」

 秋元は三田からの金言に聞き入り、「背中を見つつ、分からないことを色々お聞きできたら」と瞳を輝かせた。三田の孫という役どころになるが、「ごあいさつをしたときから、『(主人公の)彩夏はおばあちゃんっ子なんだ』と引き込んでくださった」と大先輩の役作りに感銘を受けた様子だ。

 11年12月に「AKB48紅白対抗歌合戦」で審査員を務めたという三田は、当時のグループの印象を「遠くから見てたときは、訳が分からなかったんですけど、まともに見ると、時代が生み出したアイドルとして認識しました」と語った。さらに「彼女はその卒業生として才能を持ってるはずなので、きっと良い芝居をやってくれる」と太鼓判。

 今年1年を振り返って、『始』と1字で表現した“ルーキー秋元”。半世紀以上の芸歴を誇る三田の言葉を胸に、女優の階段を上っていく。

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