獅童の母・小川陽子さん73歳で死去
歌舞伎俳優の中村獅童(41)の母・小川陽子さんが17日朝、心不全のため亡くなった。73歳だった。事務所関係者が、陽子さんが都内にある自宅の浴室で倒れているのを発見したという。
東京・歌舞伎座で「十二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵」(~25日)に出演中の獅童は終演後、報道陣に対応。黒のキャップをかぶり、「ご心配おかけしてどうも…。急なことで気が動転しておりまして、すみません」と最愛の母の急死に気持ちの整理がつかない様子。それでも、「25日まで歌舞伎座の方に出させていただいておりますので無事に務めるのが僕の仕事だと思っています…。今月…大役をやらせていただいてます…」と震える声を絞り出した。
天を仰ぎ、亡き母を思いながら「先月は初めて、座頭をやらせていただいて、母も喜んでいた矢先だったので…」と涙を浮かべながら語った。
獅童が幼いころに、父・小川三喜雄さんが廃業したため、獅童を歌舞伎俳優にすべく陽子さんが育て上げた。今年10月には母子でトークショーに出演するなど、2人の絆の強さは広く知られていた。
通夜は19日午後10時から、葬儀・告別式は午前9時30分から、いずれも東京都港区南青山の梅窓院で。喪主は長男の獅童が務める。