岸部四郎 車イスで歌う 手にトラブル
44年ぶりにオリジナルメンバーで復活したグループサウンズの伝説的グループ「ザ・タイガース」が27日、東京ドームで再結成ツアーの最終公演を行った。この日は元メンバーの岸部シローこと岸部四郎(64)が、サプライズで登場。集まった4万5000人のファンを驚かせた。
ドラムス・瞳みのる(67)が押す車イスに乗って四郎が登場すると、場内はどよめきと大拍手。ボーカル・沢田研二(65)の「岸部四郎もザ・タイガースの一員です」という紹介に続いてビートルズの「イエスタディ」を熱唱した。
ベースの兄・岸部一徳(66)の刻むリズムに乗って、か細い声ながらもフルコーラスを歌い、「本当はもう少し上手なんですが、きょうはこれが精いっぱい。魅惑のウィスパーボイスです」と笑わせた。歓声に応えて挙げた左手のひらには、トラブル続きの人生をネタにするように、「トラブル」の文字がマジックで書かれていた。