「ＮＨＫ紅白歌合戦リハーサル」（２９日、東京・渋谷）

　初体験の紅白リハで、泉谷が早速ブチ切れた。「春夏秋冬２０１４」のサビの、メッセージ性の強い部分をアカペラで歌う際に、ドラムが演奏を止めずにたたき続けるミスを犯すと、「コラッ、やるんじゃねぇ、バカ！！」と一喝。華やかな空間にふさわしくない怒声が響き渡った。

　最後まで歌い終えたものの、リハが残っているにもかかわらず、「やめた、もう！！」と足早に退場。約１０分後にステージに戻ると、「面倒くせぇなぁ」とぼやきながら再開させた。リハ後の会見では、レコーディングメンバーだというドラマーを「ＮＨＫだからって気が入っちゃってるから、テレ東だと思えと言っておきました。あがっちゃったんだろうね」と“泉谷節”でフォロー。ＮＨＫ側も「あれが気合の入れ方なんでしょう」と寛容に見守った。

　毒舌キャラらしいハプニングの陰では、紅白初出場歌手としての矜恃（きょうじ）も示した。「会場の人のためには歌わない。被災地の方は厳しい冬になるわけで、テレビの向こう側で寒い思いをしてる人にガンを飛ばします！！」と宣言。

　「自分は一時的な人気なので、そんなことにおぼれず、５０００万円も受け取らない男になって誘惑に勝つ！！」。時事ネタを織り込んだブラックユーモアもさく裂させ、初の晴れ舞台へ向けて自らを鼓舞していた。