昨年大みそかに放送された「第６４回ＮＨＫ紅白歌合戦」の平均視聴率（第２部）が、過去１０年間で最高の４４・５％を記録し、３年連続で年間視聴率１位を獲得したことが２日、分かった。北島三郎（７７）の紅白卒業やＡＫＢ４８・大島優子（２５）のグループ卒業発表という話題に加え、朝ドラ「あまちゃん」の出演陣も参戦してステージを盛り上げ、ＴＢＳ系「半沢直樹」の最終回４２・２％を上回った。（数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ）

　“キラーコンテンツ”を結集させた紅白が、ＴＢＳ系「半沢直樹」の“紅白超え＆年間１位”を阻止。後半（第２部）で過去１０年間の最高記録となる４４・５％（前半は３６・９％）をマークし、国民的番組の看板を守った。

　例年以上に見どころ満載となったステージでは、「あまちゃん」の出演陣が顔を揃えた。ヒロイン・天野アキを演じた能年玲奈（２０）がドラを鳴らしてスタート。ドラマの“続編・第１５７話”を上演し、能年と、橋本愛（１７）が劇中コンビも復活させ、挿入歌「潮騒のメモリー」を熱唱。アキの母親を演じた小泉今日子（４７）が２５年ぶりに紅白に登場し、紅白初出場となった薬師丸ひろ子（４９）と同曲をリレー歌唱するサプライズ。「あまロス」の視聴者のハートをわしづかみにした。

　パフォーマー引退を表明していたリーダー・ＨＩＲＯ率いるＥＸＩＬＥの“ラストステージ”のほか、ＡＫＢ４８の大島優子（２５）がサプライズでＡＫＢ卒業を発表。ラストは、出演者全員に囲まれて大トリの北島三郎が「まつり」を熱唱するなど、視聴者を引きつけ続けた。

　ＮＨＫによれば、視聴者から「あまちゃん企画はみんなを元気にするものだった」「感動した。最後に北島さんが歌い、白組・紅組みんなでという感じがあった」などという声が届いているという。出演者が総力を結集した、年の瀬のフィナーレだった。