歌手・相川七瀬（３８）と、シンガー・ソングライターの岡本真夜（４０）が、両Ａ面シングル「桜舞い降りる頃、涙色　ｆｅａｔ．ｍａｙｏ／相川七瀬」を３月５日に発売することが１０日、分かった。１枚のシングルに歌い手、アレンジが異なる同じ楽曲を収録するもので、関係者によれば「おそらく初めて」のケース。「ダブルネームシングル」としてリリースするという。

　１つの曲をアレンジ違いで２人の歌手が歌い、それを１枚のシングルとして発売‐この画期的な試みが、多くのヒット曲を持つ相川と岡本との豪華コラボで実現する。

　今回の試みは、ママ友つながりで生まれた。２人は同じ１９９５年デビューで当時から親交があり、結婚・出産してからも他の芸能人ママ友を交えて親しくしている。

　そんな中、相川が岡本に楽曲制作を依頼。昨年１１月、ママ友のランチ会で、岡本が「桜‐」のデモテープを披露した。ママ友から絶賛と同時に「ぜひ同じ曲の岡本真夜バージョンも聴きたい」との声が上がり、相川も「面白い」と反応。すぐさまレコード会社に打診した。豪華コラボかつ画期的な企画であることから「ダブルネームシングル」としての発売が決まった。

　相川版「‐ｆｅａｔ．ｍａｙｏ」は、自身のミリオンヒット曲「恋心」（９６年）をほうふつさせるロックバラード。ギターで元メガデスのマーティ・フリードマン、ドラムスでＬＵＮＡ　ＳＥＡの真矢が参加している。岡本版「‐ｆｅａｔ．ｎａｎａｓｅ」は正反対のしっとりしたピアノアレンジで、哀愁感漂う仕上がり。２人は双方の曲にコーラスで参加している。

　相川は「デモを聴いた瞬間に、本当に鳥肌が立った。みんなにも気に入ってもらえたらうれしい」とコメント。岡本も「私なりに相川七瀬さんのイメージで作った曲。相川さんのファンの皆さまにも喜んでいただけたら」と話している。