淡路恵子さん長男、愛憎の壮絶人生吐露

病床の淡路さんの様子を説明する長男・島英津夫=南池袋の仙行寺(撮影・田村亮介)
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 女優・淡路恵子さんが11日夕、都内の病院で亡くなった。80歳だった。淡路さんは昨年7月に直腸がんと食道がんが判明した。同日夜、遺体が安置された豊島区の仙行寺で、長男で俳優の島英津夫が会見。「すごい人でした。後ろを向かず、自分を犠牲にしても、愛する人、家族のために生きた人でした」と愛憎の壮絶人生に触れた。

 淡路さんは、女優との不倫が発覚し、1987年に離婚した故・萬屋錦之介さんを最後まで愛した。最初の夫、フィリピン歌手ビンボー・ダナオとの間に生まれた島は、「子供より、ダンナさんのために生きてきた人でした。いつも『錦ちゃん、錦ちゃん』と言ってました」と明かした。

 淡路さんは66年に萬屋さんと再婚すると、女優業を引退。三男と四男を出産した。しかし、萬屋さんの個人事務所が13億円もの借金を背負って倒産。無筋力症にかかった萬屋さんを看病しながら、必死で返済の努力をする中、86年には萬屋さんと女優・甲にしきとの不倫が発覚。87年に離婚した。

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