ＡＫＢ４８が２３日、東京ドームシティホールで、ライブイベント「リクエストアワー　セットリストベスト２００　２０１４」の初日を行い、グループで５番目となる「チーム８」を新たに発足させることを発表した。

　メンバーは、４７都道府県でオーディションを開催し決める。チーム８は“全国行脚公演”を中心に活動するといい、グループ総監督の高橋みなみ（２２）らは、まだ見ぬ後輩に期待を寄せた。

　全国津々浦々から、国民的グループのご当地メンバーが誕生する。チーム８のオーディションは、４７都道府県で現地テレビ局の主導のもと実施し、２４日から応募がスタートする。応募者は“地方予選”に臨み、勝ち抜いた代表４７人から３月下旬に正規メンバーを選出（人数未定）し、５月にお披露目予定という。

　昨年大ヒットしたＮＨＫの朝ドラ「あまちゃん」では、『地元』をもじった地方出身者によるアイドルグループ「ＧＭＴ」が物語を盛り上げた。チーム８の結成は、まさにそれを地で行く形だ。

　既存のチーム『Ａ』『Ｋ』『Ｂ』『４』のコンセプトが、秋葉原の劇場を拠点にした「会いに行けるアイドル」だったのに対して、５番目の末っ子が目指すのは「会いに行くアイドル」。列島各地への出張公演が主な活動となり、早くも１１月からの全国ツアーが決まっている。

　新人ばかりのチーム８には強力な援軍も付き、トヨタ自動車が“チーム専属スポンサー”として活動を全面的にサポートする。

　開演前に会見した高橋は「新しいＡＫＢ４８の形として期待感があります。若い力は必要。一歩踏み出して、チャンスをつかみにきてほしい」と未来の後輩にゲキ。卒業を発表しているエースの大島優子（２５）も「全国から精鋭が集まるチーム８なので、日本が盛り上がるといいな」と後継者を待ち望んだ。

　アイドル史を塗り替え続けるＡＫＢにとって、地方から吹き込む新風が、さらなる上昇気流となる。