橋下市長 猛反論「反対なら首を取れ」
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)は3日、停滞する看板政策「大阪都構想」を加速するとして、市長を辞職し出直し選挙に出馬すると正式に表明した。大阪市で記者会見し「都構想が崩れたら、僕自身の存在意義がない」と述べた。一方、自民、民主両党の府連は出直し選について「大義を欠く」として候補擁立の見送り方針をそれぞれ固めた。
「市民の皆さん。今回、僕は市長を辞めます」。市長辞職と出直し選出馬を表明した記者会見。橋下市長は200人弱の報道関係者を前に語りかけた。
橋下氏は「大阪都構想の法定協議会で、大阪維新の会以外の各会派から進め方にストップをかけられた。このままなら5年かけてもまとまらない」と出直し選の理由を述べた。
「この選挙で大阪都構想を認めてくれとは言わない。今、やめてしまえば税金の無駄。設計図をしっかり作るために皆さんの後押しが必要なんです」と熱弁をふるった。
また「都構想が崩れたら、僕自身の存在意義がない」と指摘。再選しても他党が反対し都構想が進展しなければ「民主主義の中でありとあらゆる手段を考える」と述べ、再度出直し選を実施する可能性も示唆した。
出直し選で敗北すれば「資格要件がなくなる。民意の後押しがなければ、政界から去るのみだ」と日本維新共同代表を辞任する考えも明らかにした。
「出直し市長選までする必要があるのか」と批判的な質問が相次いだが、「大義はおおあり。どうしようもなくなったら民意に問うしかない」「反対する党は僕の首を取ったらいい。それで都構想は終わる。対立候補を立てないなら(無投票当選でも)了解したのと一緒だ」と、橋下節でけん制した。
市長選には6億円程度がかかり、他に立候補者がいなければ橋下氏は無投票再選する。再選の場合、市長任期は2015年12月で変わらない。