フィギュア羽生のSP曲 緊急配信決定
6日に行われたソチ冬季五輪フィギュア団体男子ショートプログラムで1位となった羽生結弦(19)が使用した、英ギタリストの故ゲイリー・ムーアさんの楽曲「パリの散歩道」に問い合わせが相次いでいることが7日、分かった。
ユニバーサルミュージックは今月12日から、羽生や浅田真央らの使用楽曲を集めたアルバム「フィギュア・スケート2014」を配信するが、ファンからの問い合わせが多いことから、「パリの‐」を急きょ加えることを決定。関係者は「リバイバルヒットの兆しがある」と話した。
ムーアさんは1960年代からシン・リジィなどのバンドで活躍。ソロ転向後はブルースを基本とするむせび泣くような独特の演奏で、ギターヒーローとしてあがめられた。
ムーア節全開の「パリの‐」は78年発表の代表作で、羽生は2012年、SP用に使用を開始すると、同年11月のNHK杯では世界最高得点で初優勝するなど快進撃。同曲と共に成長してきた。
羽生が五輪で同曲をお披露目した6日は、11年に急逝したムーアさんの三回目の命日。演技終了と同時に、ツイッターなどでのムーアさん関連の書き込みも急増した。羽生は13日の男子シングルSPでも「パリの‐」を使用予定。日本の貴公子と英国のギターヒーローが、金メダルへのハーモニーを奏でる。