小芝風花 羽生の演技に刺激受けた
映画「魔女の宅急便」(3月1日公開)に主演する女優・小芝風花(16)がこのほどデイリースポーツのインタビューに応じ、熱戦を終えたソチ五輪フィギュアスケート日本代表チームに感謝のメッセージを寄せた。
デビュー前は地方大会で入賞する実力のフィギュア選手だった小芝は「世界であれだけの活躍。誇りというか、本当にすごいです」と大興奮。初主演作を射止めて“飛躍”を遂げた自身と重ね合わせ、大きな刺激を受けた心境を語った。
14日間にわたったフィギュアの熱闘を欠かさず見守った小芝は「同じ日本人の選手が、世界であれだけ活躍して。誇りっていうか…すごいなって思いました!」と、語った。
小学3年生から中学2年生までフィギュアに没頭し、2010年には「西日本小中学生大会」で8位入賞。翌11年にコンテストで優勝し芸能界入りするまで「日本代表」は憧れだった。中でも、羽生結弦(19)の競技へ懸ける姿勢を近くで感じていたという。
「友達が羽生さんと同じリンクで滑っていたんです。羽生さんはずっとリンクにいると聞いていた。努力ができるからこそ、代表になって、金メダルを取った。五輪の演技は、鳥肌が立ちました」
「努力はどんなことにも通じるし、今はスケートじゃないけど、私ももっと努力しなきゃ」。金メダリストからの刺激は大きい。
映画で魔女見習いの少女・キキを演じる小芝は、スケート靴をほうきに代えて、空を自由に飛び回った。ワイヤにつられる浮遊シーンでほうきに乗っているように見せるには、ほうきを支える腕の力が必要。撮影開始の半年前から練習を始め、木刀の素振りを毎日200回行った。
「最初は腕がだるかったけどだんだん効いてきて、長時間持てるようになりました。キキは小さい時からほうきに乗っている。色んなことができないと、と思ったので」と、アスリート魂で乗り切った。撮影を終えた瞬間は「こんなに苦労があって、やっと完成するんだ。みんなで一つのものを作っているっていう実感に感動しました」と、感慨ひとしおだったという。
初めての映画の現場で、女優の魅力に取りつかれた。「今までは色んなことに挑戦したいと思っていたけど、女優さんとしてもっと頑張りたい。スケートとフィールドは違うけど、私も頑張って飛んでいきたい」と、力強く未来を見据えた。