錦織一清演出でつか作品36年ぶり復活
劇作家の故つかこうへいさん作・演出で1978年に上演された舞台「出発」が、少年隊・錦織一清(48)演出、A.B.C‐Z・戸塚祥太(27)主演で36年ぶりに復活することが27日、分かった。7月11日から京都・南座、同22日から東京・新橋演舞場で上演されるもので、戸塚にとっては初の単独主演舞台となる。
昨年上演した、つかこうへい作「熱海殺人事件」で共演した錦織、戸塚が2度目のタッグで「出発」をよみがえらせる。
舞台「出発」は、74年、つかさんが脚本を提供し文学座が初演。最後に上演されたのはつかさんが作・演出を務め、俳優・風間杜夫(64)が主演した78年だった。今回は、99年の舞台「蒲田行進曲」など、つか作品に5度出演経験がある錦織が、つか作品を継続して上演するプロジェクトの一環として演出を手掛ける。
錦織は「家族がテーマ。“つか版日本長男物語”だと、つかさんの演出ノートに書かれていた」と説明。ワンシチュエーションの会話劇で家族の絆が描かれており、ミュージシャンを目指しフラフラしていた長男(戸塚)が、父の失踪によって家族を守ることを自覚していくというストーリーだ。
初の単独主演舞台に挑む戸塚は「まだピンときてません」と苦笑いしながらも、「やっていくうちに(座長の意識が)芽生えてくるかな。(経験が)グループ(A.B.C‐Z)に還元できればいいし、いい作品にしたい」と気合。錦織も「トッツー(戸塚)は今作でイメージを変えるのにいい。ハードボイルドになれ」とアドバイス。後輩の成長に期待を寄せていた。