歌手の西野カナ（２４）が８日、６都市１２公演で１０万人を動員するデビュー５周年記念ツアー「Ｌｏｖｅ　Ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ　Ｔｏｕｒ～ｐｉｎｋ＆ｍｉｎｔ～」の初日公演を名古屋市の日本ガイシホールで行った。「着うたの女王」の異名を持つだけに、累計３０００万ダウンロード分にあたるシングル１６曲の豪華ラインナップで、ファン８５００人を盛り上げた。　　　　　　　　　　　　　　　　

　デジタル時代の新世代歌姫が、豪華な節目ツアーの幕を開けた。

　西野は純白のドレスで登場。ヒット曲「君に会いたくなるから」からスタートすると「Ｂｅｌｉｅｖｅ」「ＧＯ　ＦＯＲ　ＩＴ！！」とおなじみの曲を連発した。

　昨年９月に２枚同時発売し、合わせて８５万枚を売り上げているベストアルバム「Ｌｏｖｅ　Ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ～ｐｉｎｋ～」「‐～ｍｉｎｔ～」を引っさげてのツアー。西野といえば、邦楽アーティスト最多の４０００万総ダウンロードを誇る“着うたの女王”だけに、この日歌唱した２０曲以上の総ダウンロード数は３０００万以上分となった。

　名古屋市内の大学に４年間通った西野にとって、同地は第２の故郷。１年生のときに歌手デビューしたことを「東京との往復で、大学との両立がハードだった」と振り返り、「初心を忘れないために」と０８年のデビュー曲「Ｉ」を珍しく披露すると、会場から「カナや～ん」と温かい声援が飛んだ。

　若い女性から支持されるファッションリーダーらしく、早変わりを含む“１２変化”の衣装で、耳だけでなく目でもファンを楽しませた。今月１４日には初のオフィシャルブック「ＬＯＶＥ　ＳＴＯＲＹ」（講談社）を発売し、おしゃれの秘けつも公開。カリスマは今年も健在だ。