文枝 襲名披露最終公演にさんま来た!
落語家・桂文枝(70)が8日、大阪・フェスティバルホールで2012年7月にスタートした襲名披露の最終公演「大千穐樂」を行った。国内外112公演で計20万人を動員した襲名興行のラストは、口上に桂歌丸(77)、笑福亭仁鶴(77)ら東西落語界の看板18人が並び、奔放な爆笑祝辞を述べ、“大笑点”の趣に。落語家出身の明石家さんま(58)もサプライズ出演して大暴れし、盛大なフィナーレとなった。
国内47都道府県に加えフランス、タイなどで海外公演も開催した、600日に及ぶ襲名披露。漫才など変わり種も入れ、落語ファン拡大も目指したロングラン興業のラスト公演には“お笑い怪獣”が登場した。
幕間に文枝が「笑福亭松之助師匠と、そのお弟子さんです」と呼び込むと、松之助とともに明石家さんまがサプライズで登場、会場を盛り上げた。数日前に文枝から「幕間やけど出てくれへん?」と電話があり、さんまはノーギャラで引き受けたという。
文枝とさんまは、互いに、昔から話がオーバーでウソかホントか分からないことを指摘し合い、さんまは「(文枝)兄さんと僕は、佐村河内さんと(ゴーストライターの)新垣さんのような関係なんです」とタイムリーなネタで爆笑をとった。
口上では東西落語界の重鎮18人がズラリ。三遊亭円楽(64)は「来年の今頃はこのうち何人かいなくなっていると思います」と笑いをとれば、桂文珍(65)は70歳を過ぎても連日仕事に奔走する文枝について「何か変なモノを打っております」。奔放な祝辞が相次ぎ、まるで「大笑点」のようなにぎやかさ。
仲間からの祝福に文枝が涙ぐむ一幕もあった。今年正月には、若い頃から世話になった故立川談志さんの墓を訪ね、興業成功を誓ったという文枝。終演時には万雷の拍手を浴び「1年8カ月、一生懸命走り続けました。今後も六代文枝をごひいきに!」と叫んだ。