華原朋美、昨年に続き福島で“復興唱”

 東日本大震災から3年となる11日、歌手の華原朋美(39)が福島県郡山市で開催される復興イベント「福魂祭 FUKUSHIMA SOUL」に出演し、昨年に続いて歌声を届ける。被災地の人々との再会を心待ちにする華原は、本紙のインタビューに対し「一緒に歩いて行きたいという気持ちで歌う」と決意を示した。

 震災から3年となる3月11日、華原が再び被災地を訪れる。「元気になってもらえるなら、いくらでも歌います。慰めるとか、かわいそうとかではなく、現地のみなさんと一緒に歩いて行きたいという気持ちですね」と心を一つにすることを誓う。

 2年連続で震災当日に福島を訪問するのは、昨年のステージで「また、大好きな歌を届けに来たい」と交わした約束を果たすため。今後も継続的に支援は続けたいという。「被災した方は3月11日を迎えるのが怖いっていうのもあると思うんです。その怖い瞬間を一緒に過ごす人がいるのは大切なこと。愛を持って支えてあげられるなら協力すべきですよね」。被災者に寄り添う気持ちは1年前と変わっていない。

 昨年の「福魂祭」は志願の参加だった。きっかけは岩手県大船渡市の女性からの手紙。女性は津波で家を流されたが、避難したときに車に残っていたのが、華原のCDだったという。華原はこの女性に会い、仮設住宅で即興ライブを開催し、自身の歌も癒やしになることを感じた。

 「自分の人生がハチャメチャだった時期もあるし、言葉で“頑張って”とは言えない。ただ、生きているからこそ幸せも感じることができるっていう力強い空気を作りたい」と思いを明かす。

 イベントでは参加者と積極的に言葉を交わすつもりだが、「震災が振り返りたくもない思い出というのも事実だと思うんです」と葛藤も感じている。

 昨年の訪問では、家族を失ったことで、うつのような症状になり、処方された薬を飲んで元気になっているという被災者の話も聞いた。自分自身、薬物依存に苦しんだ時期もあるだけに、心のケアが簡単ではないことは理解している。

 それでも「前に進むことをやめない方が、いいことがたくさんあると思う」。希望を持って未来を見据えることの大切さを伝えるつもりでいる。

 「福魂祭」は東日本大震災が起きた3月11日に、福島県で開催されている「鎮魂、感謝、再生」をテーマにしたイベント。今年で3回目となる。ライブイベントのほかにも「なみえ焼きそば」や「会津串カツ」などご当地B級グルメの屋台も登場する。2012年の第1回では福島県出身の俳優・西田敏行(66)が「もしもピアノが弾けたなら」を熱唱した。女優・秋吉久美子(59)は3回連続の出演となる。今年は華原のほかに超新星、青山テルマ(26)、HYらが参加する。

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