石原プロ「幻社歌」裕次郎さん宅で発見
故石原裕次郎さんが歌うはずだった、石原プロモーションの“幻の社歌”が音源化されることが18日、分かった。石原プロの設立50年社史を製作するため、昨年から裕次郎さんの家に眠る資料などを収集していたところ、譜面が発掘されたもの。石原軍団の舘ひろし(63)がレコーディングし、裕次郎さんの命日である7月17日をめどに石原プロの公式サイトで無料配信される予定だ。
天国の裕次郎さんから、軍団に歌が届けられた。昨年1月16日に設立50年の節目を迎え、石原プロは社史の制作を開始。事務所のものだけでなく、石原邸に眠る資料をあらためてひもといた。その中にあった最大の発見が“幻の社歌”だ。
同曲は1978年に、石原プロを支えた宝酒造の10周年パーティーで披露されるはずだった。裕次郎さんが東京・赤坂の有名料亭に作詞家・なかにし礼氏(75)を呼び寄せ、自分が歌う約束で依頼。だが、このころから裕次郎さんは舌がんなど病魔との闘いを強いられており、音源になるどころか一度も公の場で歌われることなく、資料の山の中に埋もれていた。
「太陽と星たちの賛歌」と題され、男たちの生きざまを歌ったミディアムテンポの壮大なバラードは、舘とコーラス5人の歌声で長い眠りから覚める。大役を担う舘は「石原裕次郎さんからの贈り物だと思います。歌詞を読んだ時、社員、仲間への激励と石原さんの魂の叫びだと感じました」と背筋が伸びる。
渡哲也(72)ら軍団メンバーや裕次郎さんゆかりの俳優たちが参加した「ウィ・アー・ザ・ワールド」のような合唱形式でのCD化も検討中という。♪人のいのちははかない 人のいのちはか弱い しかし俺たちは唄う 声の 声の かぎりに‐。軍団の魂の歌が、現代によみがえる。