猪瀬前知事、5千万円は「選挙のため」
東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから2012年12月の知事選前に5千万円を受け取っていた問題で、徳田虎雄前徳洲会理事長(76)=顔写真=が19日、東京地検特捜部の任意聴取に「選挙に使ってもらうためのお金として貸した」と説明したことが徳洲会関係者への取材で分かった。
猪瀬前知事は都議会や記者会見で「個人的な借金」と釈明していた。選挙資金であれば選挙運動費用収支報告書に記入する義務があるが、5千万円の記載はなかった。特捜部は公選法に抵触する可能性もあるとみて捜査を進めている。
徳洲会関係者によると、徳田前理事長への聴取は19日午前、療養先の湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で実施され、やりとりは録音・録画された。
猪瀬前知事の説明などによると、12年11月6日、徳田前理事長と初めて面会。その2週間後、次男の徳田毅前衆院議員(42)から議員会館で5千万円を受け取った。