昨季限りで引退した元プロ野球選手の石井一久氏（４０）が１日、都内で行われた吉本興業の入社式に出席した。この日から契約社員として同社に勤務する石井氏は、時事ネタを織り交ぜたスピーチで爆笑を巻き起こした。この日は都内各所で企業の入社式が行われ、俳優・唐沢寿明（５０）、ＥＸＩＬＥの妹分グループ・Ｅ‐ｇｉｒｌｓ、ももいろクローバーＺの妹分グループ・チームしゃちほこら芸能人も華を添えた。

　スーツ姿で初の入社式に臨んだ石井氏は、新入社員あいさつの大トリとして登場した。「西武ライオンズ出身の石井一久です。フェラガモの靴にスーツがストライプなのは昔の名残なのでお許しください」と自己紹介。「消費税が上がっていきますが、消費税同様スキルアップしていきたい」と、この日から８％に引き上げられた消費増税ネタを織り交ぜ、爆笑を誘った。

　「緊張した」と言いながらも、眠たいのか目を閉じたところも見せるなど“大物ルーキー”の風格を漂わせた石井氏。１８人の同期の１人から「敬語を使わなくていいですか？」と聞かれたといい、「それは勘弁して」と“タメ口”を禁止したことも明かした。

　石井氏は「（名球会の）グリーンのブレザーよりも普通のスーツに魅力を感じた」と、就職理由を説明。スポーツマネジメント部門で引退後の選手の活動をサポートしていく予定だ。固定給とタレント収入の“二刀流”となるが「お金に興味があって入社したわけではない。ちゃんとナンバーワンを目指したい」と意気込んでいた。