女優の中山美穂（４４）が１０日、ＮＨＫの主演ドラマ「プラトニック」（５月２５日スタート）撮影のため、居住している仏パリから羽田空港に長男（１０）とともに帰国した。芥川賞作家でミュージシャンの辻仁成と離婚協議中と報じられてから初の公の場となったが、到着ロビーでの撮影攻勢に「やめてもらえますかっ！」とブチ切れた。滞在中に辻と面会することも認めた。

　到着ロビーに現れた中山は、白地に黒のギンガムチェックのシャツに黒のパンツ姿。待ち受ける約２０人の報道陣を見つけると、表情をこわばらせた。

　韓国のアイドルグループと到着のタイミングが重なったため、関係者はエスカレーター前に約１０メートルの花道をつくり、カメラマンを整列させ、中山を誘導した。しかし中山は従わず、いらついたように髪をかき上げながら、距離を取って歩いた。

　エスカレーターの前で、再び至近距離からフラッシュの放列を浴びると、きびすを返し、怒りを爆発させた。「やめてもらえますかっ！」。ひきつった形相で、大声で叫ぶと、階下に消えていった。

　その１０分前の到着ゲートでは、質問攻めにも冷静さを保っていた中山。「離婚の時期は？」「芸能活動を本格化する？」矢継ぎ早の問いかけを、すべて黙殺。唯一、「辻さんと会う予定はありますか？」と質問されると「はい、あります」と質問者の目を見て返事をした。長男は、空港スタッフと約３０メートル前を歩いていた。

　中山はその後、「この国は平和なんだにゃ～」とツイッターで心境を明かした。

　辻はきょう１１日に初日を迎える作・演出舞台「海峡の光」が２９日まであり、中山もドラマの撮影のためしばらく日本に滞在する。合間に長男の親権など、離婚に向け具体的な話し合いをするもようだ。