喜寿の若大将 最年長単独公演記録更新
俳優で歌手の加山雄三が77歳の誕生日を迎えた11日、都内で、喜寿記念イベント「若大将EXPO 夢に向かって いま」の開催概要を発表した。8月23日に東京・日本武道館で行われるライブを“メーン会場”に、パビリオンに見立てたさまざまな企画を各地で実施。愛艇「光進丸」の一般公開や、自作の絵画展示会などでファンを楽しませる。
喜寿の誕生日に壮大なプランをぶち上げ、気分上々だった。「会見したって今は小保方さんの方が(報道陣は)多いと思ってたけど、こんなに来ていただけて、幸せだなぁ」。時事ネタのSTAP細胞騒動を絡ませ、加山は名文句をさく裂させた。
「ラッキー7のぞろ目をいい年にしたい。レジェンド的なものができたら」という思いを込めたEXPO。目玉となる武道館ライブでは、自身が保持する最年長単独公演の記録を更新する。「記録を作るなら、オリンピックのメダルじゃないけど、曲数もこれまでで一番歌ってやろうと思います」。通常のライブでは20~30曲を歌うが、体力の限界に挑むことを宣言した。
8月には、愛艇「光進丸」を18年ぶりに東京湾に停泊させて、ファンに一般公開。加山考案のレシピをふるまう「若大将レストラン」もオープン。また若大将シリーズを特集上映する加山雄三映画祭など“パビリオン”は盛りだくさん。
海をこよなく愛する男らしく、太陽光と風力のみで航行するエコシップも現在設計中だ。大好きなゲーム「ファイナルファンタジー」の世界観をイメージしたという、全長100メートル級の巨大船での世界一周を次なる夢に掲げる。
「三浦(雄一郎)さんが80歳でエベレストに登頂された。あちらが7大陸の山なら、俺は80歳で7つの海だぞ!!」。3年後には大航海へ‐。永遠の若大将は喜寿を迎えたその日に、傘寿に向けて怪気炎を上げていた。