海老蔵 團十郎襲名は「先延ばしに」
歌舞伎俳優・市川海老蔵(36)が18日、京都市内で、昨年2月に他界した父・十二世市川團十郎さんの「一年祭」と銘打った東京・歌舞伎座公演「團菊祭五月大歌舞伎」(5月1日初日)の取材会を開いた。
会見では、今後の團十郎襲名について聞かれ、これに「別にそんな、ところてんじゃないんだから」と海老蔵らしく返し「先延ばしにしていたいですね。僕は團十郎って感じじゃないでしょ」と語った。
「具体的には考えてますよ。ゆくゆくは、ですね」と市川宗家の宿命を理解しているが、海老蔵の中では「あまり執着はしてない」という。
團十郎不在が長く続くと歌舞伎ファンが寂しがるのではとの問いには「江戸時代の庶民は團十郎がいねえと、だったでしょうが、今は海老蔵でええやろと、じゃないのかな」。
海老蔵は「我が家で海老蔵は団十郎と並ぶ大きな名前。皆さんが思う團十郎と、僕の感覚とは少し違うんです」と語っていた。