演技もOK!かもめんたる銀幕デビュー

 コント王者を決める「キングオブコント2013」の覇者である、お笑いコンビ・かもめんたるが、映画「奴隷区 僕と23人の奴隷」(6月28日公開)で銀幕デビューすることが19日、分かった。コントでの演技力には定評のある2人だが、コント以外で役を演じるのは、ほぼ初めて。同作は香港、台湾での公開が決定しており、奴隷を演じた2人の怪演は海を渡る。

 コント王者が、活躍の舞台をスクリーンに移す。

 お笑い以外での演技は、09年にフジテレビ系ドラマ「婚カツ!」に、ちょい役出演したのみ。それでもコントでは、入念に練られた“演劇ネタ”が持ち味の2人。昨年のコント王者決定戦では「会社まで白い靴下を渡しに来た謎の男」というシュールな設定を見事に演じきり、過去最高得点をはじき出した。

 演技力には定評があるだけに、ボケ担当の岩崎う大(35)は「演技を重視したコントをやっているので、映画での演技も違和感なくやれたと自負しております」と鼻息が荒い。

 映画は同名人気ネット小説が原作の、勝負に勝てば相手を奴隷にすることができる特殊装置を巡る物語。岩崎は売れない俳優に奴隷にされる映画監督役で、ツッコミ役の槙尾ユースケ(33)は実年齢を超越して20歳のミュージシャン志望を演じる。

 佐藤佐吉監督は「奴隷にされたことの“哀しみ”が“おかしみ”に変わる役柄を演じていただきました」と起用理由を説明。槙尾のアドリブが採用されるなど、自由に暴れ回った様子がそのまま映像化されている。

 同作は、台湾などアジアでの公開が決定済み。バラエティー番組などで、コント王者になりながら、あまり仕事が増えていないと嘆くこともある2人だが、岩崎は「どんどん映画やお芝居の世界に進出して行きたい」と再浮上を狙っている。

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