謙「GODZILLA」に大和魂注入

 俳優の渡辺謙(54)が8日(日本時間9日)、米ハリウッドで行われた映画「GODZILLA」(7月25日日本公開)のワールドプレミアに出席した。日本での誕生から60周年を迎えた世界的キャラクター・ゴジラのハリウッド版に出演した渡辺は、アカデミー賞の受賞会場として知られるドルビー・シアター前に敷かれたブラックカーペットを、妻でゴジラ出演歴のある女優の南果歩(50)と歩いた。

 ゴジラは観光スポット「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」の星形プレートにも、世界的著名人に交じって10年前から名を連ねている。映画の都で再び雄たけびをあげた日本生まれの“キング・オブ・モンスターズ”に、渡辺は「最初のひと鳴きに感動しました。ゴジラが帰ってきたことを実感させる叫び声で」と、誇らしげな表情を浮かべた。

 1998年に続くハリウッド版第2弾となった新ゴジラは歴代最大となる体長108・2メートルで、日本版を製作した東宝がフォルムなどをチェック。「大トカゲ」と一部で揶揄(やゆ)された98年版からは一変し、日本版の咆哮(ほうこう)シーンや特徴的な背びれ、口から吐く放射熱線も忠実に再現された。

 「GODZILLA」の発音も「英語っぽくと言われたけど、拒否しました」という渡辺のこだわりで、前作の『ガッジラ』から『ゴジラ』に変更。“大和魂”をふんだんに盛り込んだリメークとなった。映画を見る目が肥えた地元ファンの反応も良く、渡辺は「ゴジラには国境も国籍もなく、世界に愛されてると実感しました」と胸をなでおろした。

 日本版第25作「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(2001年)に出演した南は「日本で作られたものをベースに、スケールアップしていて驚きました。ゴジラは時代とともに変わっていくんだな」と感心しきり。愛妻に続くゴジラ登板となった渡辺は「家では常に先輩風を吹かれてました」と、ちゃめっ気たっぷりに報告していた。

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