橋田氏「あまちゃん」見ずに表彰!?
脚本家の橋田壽賀子氏(89)が、放送文化に貢献したテレビ番組や個人に贈る「第22回橋田賞」の表彰式が10日、都内で開かれた。昨年大ヒットしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が橋田賞を、主演の女優・能年玲奈(20)が橋田賞新人賞を受賞したが、橋田氏は「あまちゃん」を見ていないと仰天告白。これには能年も驚きを隠せなかったが、世代を超えた絶妙なやりとりも見せた。
軽妙な開会の辞を述べる橋田氏に能年もウケていたが、いざ「あまちゃん」が受賞の段になると笑ってはいられなかった。
橋田氏は「すいません、私『あまちゃん』見てないんです、実は…。朝はトレーニングや水泳の時間でして、全部は見てません」と告白。ちなみに次の「ごちそうさん」は「食いしん坊なので」見ていたという。
びっくりした表情の能年だったが、「あまちゃん」のスタッフに壇上に呼び込まれると、腰に手を当て、「皆さん初めまして、海女のアキです!」とあいさつ。「橋田壽賀子さんに『あまちゃん』全編を見ていただけるよう、今日は身を引き締めて頑張ります!」と気合を入れた。
受賞スピーチでは「(橋田氏は)朝ドラの大先輩『おしん』の生みの親で、お会いするのが恐れ多かった」と話したところでフリーズした能年だが、橋田氏がすかさず「『じぇじぇじぇ』でいいのよ!」と助け舟。解凍した能年は「これがスタートライン。ちゃっかりしっかりいただきたいと思います。じぇじぇじぇ!」と、無事に乗り切った。
ともに国民的な人気を博した朝ドラ「おしん」の作者と「あまちゃん」のヒロインが出会った歴史的な日。橋田氏は「他の人じゃ『あまちゃん』はあんなに評判にならなかった」と、ピュアな能年に好感を抱いた様子だった。