桂文枝 新落語会で若手育成もくろむ
落語家の桂文枝(70)が15日、都内で、プロデュースする「戀(こい)する落語会」の製作発表を行った。
今年3月まで襲名披露公演を内外で行ってきた文枝が、新たな目標に若手の育成を挙げた。最近の若手に「頑張りが見えてこない」と不満を抱いていたこともあり、新たな落語会を立ち上げ若手が注目される機会を増やすことを決断した。
東京の会場を設定したのは“アウェー”に上方落語を浸透させる狙いも。「若い人が育たないと未来はない」と、期待を表現した。
「戀する‐」は毎回1人にスポットを当て、6月8日に東京・神保町花月で行われる第1回には元・世界のナベアツの桂三度(44)が登場。三度は「チャンスをありがとうございます。自分もいつか若手を育成する立場にならないといけない」と、気合十分だ。
比較的東京で認知されている三度を指名した文枝は「三度でコケたら次はない。1番バッターが何とか塁に出てほしい」と、成功を祈っていた。